板橋駅、西巣鴨駅より徒歩五分の小児科。西巣鴨こどもクリニック
水いぼ(伝染性軟属腫)は、乳幼児から小学生低学年に多く認められる皮膚疾患です。大きさは1~5mm程度。やや光沢のある小さな丘疹です。胸やお腹、おしり周囲、腋の下、膝の裏など様々なところにできます。
ポックスウイルスというウイルスが感染することで発症します。
水いぼは、関節周囲など、擦れる部分に好発します。また、水いぼができる周囲に湿疹も形成され痒みも生じるために、お子さんは、水いぼ周囲を痒がり引っ掻いてしまいます。
水いぼの中には、ウイルスの塊があり、引っ掻いてつぶれることにより、周囲へ広がっていきます。ウイルスの感染であるため、放置しても6ヶ月から3年の範囲で自然治癒が認められますが、アトピー性皮膚炎のように、肌が乾燥して、皮膚のバリア機能が低下している場合には、治癒までに時間のかかる場合があります。
水いぼはウイルス感染であり、肌のバリア機能が低下している部分に好発します。普段からのスキンケア(保湿やアトピー性皮膚炎に対する治療など)を心がけることが大切です。
水いぼは、自然治癒のある疾患であり、長くても数年で治癒します。しかし、その間、痒み等の皮膚症状に悩まされたり、集団生活での制限(プールに入れない)があることもあります。一方で、確実な治療である「水いぼ取り=ピンセットなどで摘出する方法」は、痛みと恐怖を伴います。
治療法などについては、医師と詳しく相談して決めていただくのが良いと思いますが、「水いぼ取り」による痛みや恐怖をできるだけ少なくするためには、広がる前に(まだ数個のうちに)相談することが肝要だと思います。
医師とご相談ください。
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