西巣鴨こどもクリニック

板橋駅、西巣鴨駅より徒歩五分の小児科。西巣鴨こどもクリニック

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夜尿症について

 

夜尿症の定義について

  • 夜尿症とは、一般に排尿に対する生理的調節機構が完成する5歳以降で夜間睡眠中に無意識の尿漏れを生じる場合を指します。
    ちなみに、昼のみの尿漏れを尿失禁。昼・夜ともに尿漏れを生じる場合を遺尿症ということもあります。

    尿漏れの原因は、膀胱の容量に対して尿量が多いことでおこります。

    病型としては
    多尿型(膀胱の容量は正常・尿量が上回る)
    膀胱型(尿量は正常だが、膀胱の容量が低下)
    混合型(膀胱容量が低下しており尿量も多い)
    に分けることができます。

夜尿症の診断について

  • 尿路感染症や腎尿路奇形などがないかを尿検査や超音波検査にて検索します。
    日中も尿漏れがある場合には、内分泌疾患なども疑い、血液検査も行う場合もあります。
    膀胱容量が低下している場合には、脊椎疾患なども疑い、腰椎MRI等の検索を行うこともあります。

    ほかの疾患がないと確認された場合、夜間尿量(夜尿量(=紙おむつなどで測定)+起床時尿量)、
    起床時尿比重などを測定し、病型の分類を行います。

夜尿症の治療について

  • 焦らず・怒らず・起こさない・・・が治療の大原則です。
    先ずは生活指導。
    夕食は、就寝の3時間前には終えるようしてもらいます。

    また、夕食後の水分摂取は極力控えてもらいます。(入浴も喉が渇くため、夕食前に済ませておくようにしましょう)
    また、食事の塩分は控えめとし、塩分が多いスナック菓子等の摂取は控えるようにしてもらいます。

    寒さ(体の冷え)も大敵です。靴下をはいて寝る・冷房は控える等の対策も必要となることがあります。

    十分な生活指導を行ったうえで、夜尿の症状が改善しない場合、薬物療法の適応となります。抗利尿ホルモン剤・自律神経調節薬(抗コリン薬)等の薬剤が症状・病型に応じて用いられます。

    体の冷えや虚弱体質、日中の頻尿など認める場合、漢方薬(麻黄湯や六味丸)を使用することもあります。

その他、ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくクリニックまでお電話ください。

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