夏場に流行る感染症①(咽頭結膜熱)
- 夏、プールの季節に流行する疾患です。
プールを介して感染することもあるためプール熱とも称されています。
アデノウイルスというウイルスによる感染症なのですが、プール以外にも、
患者さんからの鼻汁や咳(細かな唾液)(=飛沫感染)やウイルスに汚染されたものをふれること
(=接触感染)でもうつります。
原因・好発年齢
- アデノウイルスは、51種類もの血清型がありますが、3型(最も多い)・4型・7型・14型などが主な原因ウイルスとされています。潜伏期間は2~14日とされます。
好発年齢は幼児から学童とされますが、成人でも多く発症します。
診断について
- 夏季に、眼球結膜の充血と発熱・のどの痛みを訴える場合、咽頭結膜熱(プール熱)を疑います。
アデノウイルスについては、5分程度で判断できる迅速キットがあり、クリニック等で多用されています。
治療
- アデノウイルス感染に対する有効な治療法はなく、症状の緩和(解熱剤など)を中心とした対症療法が主流となります。
感染対策
- 飛沫感染・接触感染の対策として、手洗い・ウガイ・プール前後でのシャワーや洗眼の励行などがあげられます。
洗面所やトイレのタオルを介しての感染例も多く認められるため、手拭タオルの共用も避けるようにしてください。
登校(園)基準
- 学校保健安全法により、発熱・咽頭痛・結膜炎などの主要症状が消失した後2日を経過するまで出席停止となります。また、眼脂からは2週間程度ウイルスが排泄されるとされ、一般的には2週間程度プールに入ることを見合わせます。
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西巣鴨こどもクリニック
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