板橋駅、西巣鴨駅より徒歩五分の小児科。西巣鴨こどもクリニック
一方、A群β溶鎖菌(GAS)は、咳やクシャミなどの飛沫感染で人から人へ感染をしていきます。
私たちが日常の生活で溶連菌と称するものは、こちらのことが一般です。
上気道(鼻粘膜や咽頭粘膜や扁桃腺)に感染を引き起こし、発熱・のどの痛み等を引き起こします。腹痛や頭痛、倦怠感などの症状を伴うこともあります。また、発熱から数日して発疹・眼球結膜の充血・手足の発赤がすることもあります。
また、頻度としては多くないのですが、敗血症や急激な循環不全に陥る劇症型溶連菌感染症といった病態になることもあります。(原因は不明です)
溶連菌感染症の診断は、臨床症状・経過、地域での流行状況から下されます。咽頭からの細菌検査や溶連菌抗原検出キットなどが診断の補助として行われます。また、急性期から数週間以上時間がたっている場合には、血液検査で溶連菌抗体価の上昇が診断の役に立ちます。
溶連菌感染症では、発熱などの急性期の治療が終了し、症状が落ち着いた後もリウマチ熱や腎炎(急性糸球体腎炎)などの二次的疾患(合併症)に注意する必要があります。これらの疾患は、溶連菌感染後、数週を経て発症します。
このため、発症後も定期的な診察や尿検査などを行い、チェックしていきます。(当クリニックでは、発症後2週と4週目に診察と尿検査を行っております)
その他、ご不明な点がございましたら、ご遠慮なくクリニックまでお電話ください。
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